お店を作ろう

物件探しからプランニングまで

美容院

まずは物件探し

店舗設計を始める前にどこの土地で美容院を出店するかを決めなければ、話は一歩も進めることができません。 敷地面積が未定では設計図が作れないので、先にどこにお店を出すか決定しましょう。 人通りの多い立地なら宣伝にあまり力を入れなくてもお客さんはやってくるでしょうが、賃貸でも土地を購入するにしてもお金はその分かかってしまいます。 逆に滅多に人が通らないような場所に美容院を新規で出すのなら、どこかで情報を仕入れた人にしかその存在を知られませんので常連さんが増えて経営が軌道に乗るまで苦労することになるかもしれません。 でも駅前や都心部でテナントを借りたり一等地を購入するのに比べてかなり安くなり、開業のための費用は低価格に抑えることができます。 どちらがいいか、資金に余裕があれば便利な立地の方が断然客足はよくなりますが、経営方針やその他の要因も考えて決めることになるでしょう。 希望する立地条件の物件がなかなか見つからない、そんな苦労もするでしょうが納得いくまで歩き回ってお望みの美容院予定地を探し当ててください。

コンセプト

どこにお店を出すか決まったらどんな美容院にしたいか、何を目指すのかコンセプトを自分の思想を反映させて決定しましょう。 理想のお店というものはいずれ独立をしよう、そんなことを視野に入れて修行してきた人なら頭の中で何回も想像してきたに違いありません。 コンセプトというと「そんなカタナカよくわからない」「あまり立派なことは考えてなかったしピンとこない」と不安がるかもしれませんが、噛み砕いて言えば「自分がどんな美容院を開業したいか」ということです。 それを漠然としたイメージからより現実的に、具体的に表現していけばおのずとコンセプトに繋がっていくでしょう。 お店とスタッフはお客さんに何を提供するか、より満足度の高い店舗にするためにどんな工夫をするか、そうしたことを下地にして基本に味付けをしていくように、あなただけの美容院を作りあげていきます。 これが固まらないといつまでたっても完成図の予想すらできない状態のままになります。

プランニング

自分のお店のコンセプトが決まったら今まで以上に明白に将来の店舗の姿が目に浮かぶようになってきたことに、深い喜びを感じるでしょう。 漠然と「毎日行列で3時間待ちの美容院になったらいいな」「休みの日ですら予約の電話が鳴りっぱなしでお出掛けするのもままならないほどの大盛況になっちゃったらどうしよう」と頭の中で思い描いてきた店舗の姿が、より色づきはじめてきたのです。 具体的には順番待ちのお客さんがズラリと並ぶ待合席の位置や広さ、席数なんかだけでなくそこはどんな空間で窓から景色を眺めることができるか、といったことや、 電話をどこに設置するか、どこまでの機能が備わった電話機を用意するか、その台数は、親機と子機が何台必要になるか、なんて部分まで考えていきます。 もちろん入り口と受付の位置、カットはどこで髪を洗うのはどこといった配置も、スタッフの動線も考慮して決めていきます。 設計図を作る前におおまかな配置は決めてしまいましょう。