店舗設計

客もスタッフも喜ぶ店舗設計とは

美容院

店舗の設計

どんな間取りにしたい、ここにこんな設備を設置したい、そうしたことを図面にしていくのが設計ですが、経営する人間が設計図を制作する必要はありませんし、 そもそもその知識を持っているケースの方が稀になるでしょう。 アイデアはたくさんあって流行りそうな美容院作りには自信があっても、建築するのに必要になる設計図は専門的に学んでおりその資格を有する設計士に任せるのがベターで、 素人同然の美容師が手を出してもよい領域ではありません。 イラストで説明するようなことはあるでしょうが、基本的に「こんな感じの広さでこの位置にはレジとカウンターを、南向きの大きな窓からは一年中眩い陽射しを店内に取り込めるように、 カットするのは入り口からまっすぐ進んで突き当りを右に曲がった方角で、5人同時に座れるようにお願いします」そんな注文を伝達してプロに依頼をして設計図をこさえてもらいます。 このあたりは注文住宅を1から作り上げるのに似た作業で、いかに自分の要求を上手に伝えることができるかが肝になるでしょう。

デザインの設計

店舗設計するのは形だけではなく、色や素材も同時に決めていかなければなりません。 床は全面フローリングにするのか、絨毯を敷き詰めるのか、大理石で高級感を醸し出すのか、選択肢はほとんどの項目で複数あるのです。 壁はどんな素材で何色にしたいか、天井は壁面と調和する色にするのは当然としても同じ色でいいのか、柄や模様を取り入れた方が全体的にバランスよくならないか、 単体ではなくトータルでコーディネートしていきます。 待合席に座っている時に目に入る正面部分はこれでバッチリだけど、そこからカット台に歩いて向かう時に目に映る店舗内の風景とはマッチしていない、そんなバラバラな印象をお客さんに与えてしまわぬよう広い視点で監修しましょう。 主に素材よりも色に注目する作業になりますので、それまでに足を踏み入れたことのあるサロンや床屋、美容院だけでなくレストランやイタリア料理屋、ネイルサロンの店内を思い出して参考にさせてもらい、コンセプトに沿った店舗設計をしましょう。

店舗の施工

どんなお店にするか決まったらついに施工の始まりです。 設計図面が完成して料金の見積もりにも納得した、ゴーサインを出したからあとは完成を待つだけだという状況は、それまで忙しく走り回って打ち合わせをしてきた身分としてはちょっとだけ心も身体も休まるホッとしたひとときになるでしょう。 ですが業者に任せっぱなしにしていてはいくら図面があるからと言っても、自分の思い描いていた店舗通りに完成する保証はありません。 大きくずれることは滅多にありませんが、こちらが思ってた赤色とは違う赤色のパーツが使われた、そりゃ確かに赤色だけどこれは違うから取り替えて欲しい、そうしたトラブルは高確率で発生するのです。 なのでずっと立ち会って見続けろとは言いませんが、ちょくちょく自ら現場へ赴いて進捗具合と完成度を確認したほうが無難でしょう。 それほど広くないテナントなら3週間~1ヶ月で完成となるでしょうからそんなに大きな負担にはならないはずですし、修正部分が見つかったら早めに対処したほうがいいのでこれを欠かしてはいけません。