経営計画の作成

開業前に経営計画をしっかりと

美容院

銀行の融資

融資を受けやすいといわれる美容院ですが、「今から店舗設計をして美容院を開業するので融資してもらいたいです」と言えば無条件で銀行がお金を貸してくれるほど簡単な世の中にはなっていません。 返済の見込みが薄い、すぐに破産してしまいそうだと判断されたら融資の話はすぐにお断りされてしまうでしょう。 回収できると信じて貰えるよう、しっかりした経営計画・事業計画がなければそれも当然のことで、いつ潰れるかわからないような経営をする相手にはお金を貸したくないのは誰でも同じなので銀行は悪くありません。 大雑把な数値の事業計画しか立てれないようでは信用されませんし、先を見据えて経営する能力があると示すためにも丁寧に経営計画を立てて融資する者を安心させる必要がありまくるのです。 これはお金を借りるためだけでなく実際に優良な経営をするためにも大切なことで、息の長い店舗作りには絶対に必要な手順なのです。

開業資金

なんといっても先立つものはお金(マネー)です。 どんな条件で美容院をオープンさせるか、店舗設計によって開業資金はかなり変動するでしょうが、むしろ先に予算があってそちらが決まってくるかと思います。 「宝くじに当選したからお金の心配は欠片もいらないよ」なんて幸せな方なら悩むこともないでしょうが、それまで修行しながらコツコツと貯金してきた多くはないお金の中でテナントを探して改装工事をしてオープンまでこぎつけるのです。 いきなり土地を購入して建物から建築するような大勝負はなかなか出来ないのですが、それでもテナントを賃貸して店舗設計をして内装や外装工事をして、と開業資金だけで3~500万円は見ておかなければなりません。 そこで全ての予算を使い切ってしまったら運転資金がなくなってしまうので、軌道に乗るまではやりくりできるだけの資金も手元に残しておく必要があります。 この見込みが甘すぎるとあっという間に廃業するしか道はなくなりますし、機材のリース料や備品や消耗品の費用も毎月発生することを考慮して余裕を持たせておかないと経営者として失格です。

ターゲットの客層

美容院の経営計画はどんな客層をターゲットにするのかで大きく変わってきます。 若い女性、ナウなヤングをメインにするのなら流行にも敏感に反応してファッション雑誌で話題のシャンプーやトリートメントを全力で使っていくことになるでしょうし、 その分料金設定もやや高めにしても文句は言われないでしょう。 それ以外の備品もギャルが喜びそうな物を揃えて、毎月最新号を用意する雑誌もお客さんの好みを反映させてセレクトします。 逆に主婦をターゲットにした美容院にしたいのならそれほど高価なパーマ液を使用するよりも、料金設定を低めにしたほうが喜ばれるでしょう。 雑誌もファッション誌ばかりを買い集めるのではなく、ゴシップ誌系の週刊誌を多数用意したほうが満足度も高くなるはずでリピーターの数も増えまくりです。 このように目を付ける客層によってお店作りも変わってきますし営業が始まってからのお金の流れ方も同一ではありません。 経営計画にはターゲットの客層が大きく関わってくるのです。